田端義夫死去 94歳

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田端義夫死去 94歳 [編集]

田端義夫死去 94歳

「かえり船」など数多くのヒット曲を歌い、

「バタヤン」の愛称で親しまれた歌手の田端義夫（たばた・よしお、本名・田畑義夫＝たばた・よしお）さんが、

２５日午前１１時４５分、東京都内の病院で、肺炎のため死去した。

９４歳だった。

三重県松阪市出身。１９３８年、名古屋で行われたアマチュアコンクールで優勝した。

翌年、「島の船唄」でデビュー。その後、「大利根月夜」「別れ船」などのヒットを放った。

独特の節回しと、明るさとともに切ない郷愁を感じさせる歌声が持ち味だった。

　戦後、一時低迷したが、６２年の「島育ち」が大当たり。翌年のＮＨＫ紅白歌合戦に初出場を果たした。

７５年には「十九の春」で日本レコード大賞特別賞に輝くなど息の長い人気を誇り、

多数の映画にも出演した。

舞台では、胸のあたりにギターを抱え、手を上げて「オース！」と威勢よくあいさつした。

気さくな人柄も手伝い、幅広い年齢層に愛された。

７９年には米ラスベガスのカジノのスロットマシーンで、

当時のレートで６０００万円以上の大金をもうけ、話題になった。

８９年には勲四等瑞宝章。

９５年から日本歌手協会会長を務めた。

また、田端さんの音楽人生をたどるドキュメンタリー映画「オース！バタヤン」が５月１８日から公開される。

田端義夫死去 94歳